各地域の代表チームが決定しました!

地域特有の海の課題を持つ様々な海の生物(LOCAL FISH)を題材に、
地域独自の缶詰の開発をするアイデアコンテスト「LOCAL FISH CAN グランプリ 2021」。
数多くの高校生チームにご応募いただき、7月に各エリアで地域大会を開催。
9エリアから各地域の代表チームが決定いたしました。

長野エリア

  • 学校名:松本第一高校
  • 商品名:信州サーモンの和風アヒージョ〜森と海の恵み〜
  • ローカルフィッシュ名:信州サーモン

海なし県だが、ニジマスとブラウントラウトをかけ合わせた地域を代表する「信州サーモン」を県外に拡めたい。


審査員
  • 松本大学 人間健康学部 健康栄養学科 准教授 矢内 和博 様
  • 長野県水産試験場 山本 聡様
  • 長野工業技術総合センター 食品技術部門 加工食品部長 吉川 茂利様
  • 株式会社原田商店 代表取締役社長 原田 俊様(缶詰加工会社)
  • 株式会社辰巳 監査役 高原 孝子様(水産加工販売会社)

選定理由

観光・外食産業向けの出荷が多く、昨年コロナの影響を大きく受けた信州サーモンを課題魚として取り上げた点に意義ある。また、信州サーモンの形や味が残る調理法で消費者に認知されやすい点、缶詰加工に適した調理法である点が評価された。


代表チームのコメント

長野県には海がありません。ですが、豊かな自然に恵まれており、そんな川で育つ美味しい魚もいます。信州サーモンは、川魚のニジマスとブラウントラウトをかけあわせた大きな魚です。海がない長野県にいる美味しい魚「信州サーモン」の存在を、缶詰を通して、もっと多くの人に知ってもらいたいです。
 また、普段家で作る機会の少ない「アヒージョ」を缶詰にすることで、家庭で簡単に楽しめるよう考えました。だしを使って日本人に親しみやすい味に工夫し、長野県特産のぶなしめじを使うことで、より信州らしさも出しました。


最終ラベルデザイン

富山エリア

  • 学校名:富山県立滑川高等学校
  • 商品名:越中鰯ブラックラーメン味
  • ローカルフィッシュ名:イワシ

富山の春の風物詩”ホタルイカ”。その漁でイワシが網にかかるが安価なため消費されていない。


審査員
  • 地元の水産加工業者・IMATO 東海 勝久 代表
  • 缶詰製造業者・シーライフ 河上 清貴 専務取締役
  • 料理研究家 山崎 亮子様
  • 富山県農林水産部 水産漁港課長 矢野 康彦様
  • デザイン、印刷会社graph 船田 達宏取締役GM

選定理由

課題魚についてよく理解している。全国に向けて富山のLOCAL FISHと富山らしさをアピールできる。高校生らしい柔軟な発想が良い。など


代表チームのコメント

富山の魅力を全国にアピールできるように頑張ります。


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石川エリア

  • 学校名:石川県立能登高等学校
  • 商品名:アゴがはずれるほどおいしい アゴダゴ汁
  • ローカルフィッシュ名:とびうお

名前は有名だが料理はあまりないのであご出汁以外にあまり使われていない。
すり身にして食べやすく調理する。


審査員
  • 石川県立能登高等学校 校長 角 秀明様
  • 石川県漁業協同組合 代表理事組合長 笹原 丈光様
  • 株式会社シーライフ 専務取締役 河上 清貴様
  • BSO株式会社 根本 雅也様
  • フードコーディネーター 瀬川しのぶ様

選定理由

ハレの日のご馳走として能登の伝統食材の一つであるトビウオを地元ならではの新しい活用への期待に評価が集まった。今は、外食産業中心の市場となっており、各家庭の食卓に並んでいた故郷の味が途絶えつつある。生活様式の変化や過疎化、魚離れ、調理に手間がかかるトビウオを骨まで活かした食べやすい団子にし、能登のいしる(魚醤)を使うことで地元の活性化にも期待を寄せる作品として決定した。


代表チームのコメント

夏休みに経験した鮮魚店のアルバイトで若い人の魚離れを実感しました。能登では、トビウオは古くから焼きあご出汁や焼き干しとして大人には馴染みがある食材ですが、若い人達にも食べやすい商品を考えました。骨まで活かした団子汁はフードロスにも貢献できると考えています。


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近畿エリア

  • 学校名:兵庫県立香住高等学校
  • 商品名:ナルトビエイのあんかけ
  • ローカルフィッシュ名:ナルトビエイ

瀬戸内海でアサリなどの貝を食い散らかしている。また獲れても食用としては使われず課題となっている。


審査員
  • 但馬漁業協同組合 統括本部 本部長 丸山 和彦様
  • 香美町役場 農林水産課 課長 福島 功様
  • ㈱ 食一 代表取締役 田中 敦士様
  • エイチアンドダブリュー㈱ 代表取締役 橋爪 敦哉様
  • 兵庫県漁業協同組合連合会 専務理事 突々淳様

選定理由

地元の抱える問題への理解もあり、未利用の課題魚をいかに価値づけしていくかという点でのアイディアも評価でき、審査員の総合点が最も高かった。


代表チームのコメント

ナルトビエイは瀬戸内海で大繁殖し、アサリなどの二枚貝を大量に食べるため漁業被害が広がっています。このナルトビエイは現在食用として利用されていませんが、大型のため可食部はたくさんあり、食用として活用してみてはと考えました。フカヒレの餡掛けのような中華風にアレンジし、缶詰に加工して有効活用することで漁業の課題を解決します。


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鳥取エリア

  • 学校名:鳥取県立境港総合技術高等学校
  • 商品名:豊かな中海の赤貝缶詰
  • ローカルフィッシュ名:赤貝

かつて多く獲れていたが生態系が崩れ姿を消していた。海が豊かになり、養殖が盛んとなった赤貝を全国に届けたい。


審査員
  • 島根大学 名誉教授(元生物資源科学部教授) 放送大学客員教授 尾崎 浩一様
  • 松江栄養調理製菓専門学校 理事長・校長 上田 恭己様
  • 株式会社シーライフ 専務取締役 河上 清貴様
  • Ado&copywriter office 代表・鳥取短期大学非常勤講師 髙田 雪枝様
  • (有)DS・コミュニケーションクラブ・山陰 代表取締役 出澤 俊子様

選定理由

中海干拓事業により絶滅したと思われていた「中海赤貝」が偶然見つかり、そこから試行錯誤を経て養殖を成功させ、再び豊かな中海を取り戻そうとする地元や生産者の熱意が伝わってきます。貴重な中海赤貝ですが、市場に出回らない部分を使うことで原料が手に入りやすく、これを詰めた缶詰には興味をそそられます。レシピの内容、課題魚としての着目もとても良いと思います。


代表チームのコメント

境港市のある弓浜半島は日本海、境水道、中海と三方が海に面しており、境漁港は自然条件に恵まれた港として古くから発展してきました。境港に面している中海はかつて豊かな海で、多くの水産物が水揚げされていましたが、干拓事業によりその生態系は崩れ、多くの水産物がその姿を消してしまいました。今回のローカルフィッシュである「赤貝」もその一つです。そんななか、豊かな中海を取り戻す活動が行われ、水質や生物が戻りつつあり、かつて中海で食用に供されてきた赤貝の養殖も復活しつつあります。かつて食べられてきた中海産の赤貝の缶詰を作り、豊かな海に戻った中海産の赤貝を日本中の皆さんに知ってもらいたいと思い選びました。


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島根エリア

  • 学校名:島根県立隠岐水産高等学校
  • 商品名:バイアヒージョ 海士の塩
  • ローカルフィッシュ名:バイ貝

全国で有数の水揚げ産地。おもに北陸に出荷しているがコロナ禍で需要が減り課題となっている。


審査員
  • 島根大学 名誉教授(元生物資源科学部教授) 放送大学客員教授 尾崎 浩一様
  • 松江栄養調理製菓専門学校 理事長・校長 上田 恭己様
  • 株式会社シーライフ 専務取締役 河上 清貴様
  • Ado&copywriter office 代表・鳥取短期大学非常勤講師 髙田 雪枝様
  • 株式会社魚一 代表取締役 吉村 日出国様

選定理由

隠岐島の「地域おこし」の願いが込められたアヒージョ缶からは、白バイ(エッチュウバイ)による地域産業発展と漁業振興への意気込みが伝わってきます。
特に学校で取り組んでこられた白バイ缶詰製造技術をもとに、一番おいしい食べ方を研究され、アヒージョという非日常のレシピを開発した点が良かったです。
加えて、製造時期と原料の旬がマッチすること、材料の確保が容易であること、レシピによる製造工程も確立されており、アヒージョ缶の完成度の高さも評価しました。


代表チームのコメント

島根県日本海沖に浮かぶ隠岐島の中の隠岐の島町は「貝の王国」と名乗りをあげるほど貝資源に恵まれた町です。特に白バイ(エッチュウバイ)は全国でも有数な水揚げ産地です。貝類をテーマに集中的なプロモーションを実施している地域は全国的にも前例がなく、隠岐の島町は全国に先駆けて「貝」をコンセプトに商品開発、料理の提供、充実を図ることで、地域おこしに取り組んでいます。
隠岐水産高等学校では以前よりバイ味付け缶詰を製造してきましたが、新製品として「バイアヒージョ缶詰海士の塩」を開発しグランプリに参加します。
新型コロナの影響でバイの需要も減る一方で、操業も制限を受けるなど苦しい状況が続いていますが、島の願いが込められたアヒージョ缶の人気が出ることによりバイ水揚げに拍車がかかればと願っています。


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山口エリア

  • 学校名:山口県立大津緑洋高等学校
  • 商品名:「”ふく”が訪れるとらふぐゆず味噌煮」
  • ローカルフィッシュ名:ふぐ

天然ふぐは漁獲量の減少で供給量が減り、高価格となっている。
その上、ふぐを食べる文化が根付いているのはほとんど西日本にとどまり、毒のあるふぐは調理が大変なため、家で簡単に食べられるというイメージも少ない。
全国各地のより多くの人々の身近な存在にしたい。


審査員
  • 有限会社 きらく 取締役 白石 迅 様
  • 安藤建設 取締役営業部長 安藤 雄紀 様
  • LeMatsu.(ルマツ) 代表 松橋 晋 様
  • ほか1名

選定理由

現状の課題点と狙いをしっかりと選定し、それに対する対処法とチャレンジが具体的に描かれていました。フグが浸透していない地域や子供達が食べやすいようなレシピであり、パッケージデザインも高校生らしいもので良かったです。


代表チームのコメント

天然ふぐの漁獲量・供給量減少の現状において、養殖ふぐの缶詰化は、更なるふぐ市場の拡大のみならず、幅広い地域や世代の人々にふぐを楽しんでもらう絶好の機会になればと思っています。


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愛媛エリア

  • 学校名:愛媛県立長浜高等学校
  • 商品名:鱧ノウマミ
  • ローカルフィッシュ名:鱧(はも)

ハモは地元水産物で、京料理に欠かせない食材。コロナ禍において出荷量が減り、県内での消費もなく、課題。


審査員
  • 愛媛県観光物産協会 小野様
  • 愛媛県漁政課 橋田様
  • 向田水産 向田様 ※漁業従事者
  • 田中蒲鉾本店 田中様 ※水産加工会社
  • 愛媛県美術教育連盟 遠藤様
  • 網元 向田様 ※飲食店

選定理由

京都・祇園祭の時期を除き鱧の卸値が安く、地元の漁業者が悩みを抱えていることを掘り下げた提案が良かった。瀬戸内で獲れる良質な鱧をテーマに愛媛の海の魅力をPRしてもらいたい。


代表チームのコメント

最終ラベルデザイン

大分エリア

  • 学校名:大分県立海洋科学高等学校
  • 商品名:Spicy BUDAI
  • ローカルフィッシュ名:ブダイ

大分の名産品でもある海藻クロメを食べてしまうため、駆除される魚。臭みがあるのでスパイシーな味付けに。


審査員
  • 九州産業大学 講師 行平 真也様
  • 大分県中部振興局 副主幹 田西 三希子様
  • 大分県立海洋科学高等学校 教諭 中村 晋太郎様
  • 大分県漁協 津久見支店 支店長 後藤 真二様

選定理由

“ブダイの臭みを香辛料でスパイシーにしてカバーするアイデアは、あまり食べられていないことに対して、きちんと対応が出来ている。またスパイシーという枠組みでは、カレーベースなど幅広い試作・展開や工夫が考えられ、様々な展開が可能。缶詰では珍しい味付け且つ激辛ブームに沿った素晴らしい発想で、若い世代にもアピール十分。缶詰の中身を見たい気持ちになる。ネーミングから味に対してのワクワク感が感じられ、インパクト大。消費者にも驚きと楽しさを提供できる。魚種選定に際しては、クロメ(海藻)を再生したいという漁業サイドの想いをしっかり受け取ってもらえていると感じた。


代表チームのコメント

大分県ではクロメという海藻をよく食べますが、このクロメが最近減っています。その原因の1つがブタイによって食べられてしまう食害と言われています。
ブダイは、食用として流通していないため、漁師さんが獲っても捨てられてしまう魚です。また鱗が大きいので、捌きにくく、独特のにおいがあるので、食用にされにくい魚です。
私たちは、臭いを消し、身の旨みを生かせるようレシピを工夫し缶詰にしました。ぜひ私たちが考えたブダイの缶詰を味わって見てください。


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